ふるさと伝習

2024/11/19 ふるさと伝習(講演会)

 11月13日(水)、株式会社 膳 代表取締役社長 小坂善一様をお招きし、「利尻島の水産業について」を演題に講演会を行いました。

 利尻島の漁業の歴史を紐解きながら、現在の漁業の状況や課題、そして未来に向けての取り組みについてご講演いただきました。ニシン漁の栄枯盛衰を辿り、現在は利尻昆布やウニを中心にタコやナマコ、ホッケなど様々な魚種が漁獲されており、近年は市場が高騰しているとのことでした。しかし、漁業者の高齢化と減少が深刻化する利尻島では、揚げ量の減少や関連産業の衰退、また、観光客の減少により地域経済全体に影響を与えていると教えてくださいました。その対策として、新規漁業就職者の受け入れ支援を実施していることや新3K「格好良く、稼げて、革新的」を掲げ、利尻の漁業を盛り上げる取り組みが行われているとのことでした。最後に、高校生への思いを述べられ、「何事にも挑戦して欲しい」、「利尻の魅力を感じ、後世に残していってもらいたい」とおっしゃっていました。

 今日の講演会を通じ、多くの生徒が利尻島における漁業について新たな発見をすることができました。小坂様ならびにノースフラッガーズの皆様のご協力に感謝申し上げます。

  

[生徒の感想](抄)

・漁業について、身近にあるものの深い関心を持つことがなかったので、聞くことすべて新鮮で楽しかったです。

・漁師の仕事、島との深い繋がりを感じることができ、この島になくてはならない存在だと再確認できました。

・何事にも挑戦し、経験を積みながら島に貢献できる人になりたいなと思いました。

・昔からウニ、昆布、ニシン漁が中心だと思っていたが、ウニ漁は最近になってからというのを知り驚きました。

・利尻の漁師の人口減少によって漁業がなくなると思うともったいないと思った。

・利尻の代表的なものはやはり海産物だと改めて感じ、これからも守っていくのが大切だと思った。

・夏は昆布干しを嫌々手伝ってしまっているから、利尻の強みと考え頑張って手伝おうと思った。

・利尻の漁業は本州の食を支えている素晴らしいものだと改めて実感できました。

・漁師さんの減少によってどんな影響をもたらすのか知ることができて良かった

・漁業フェアや出前授業をしているのは知っていたが、新3Kを掲げ取り組んでいることや、東京でPRしているのは初めて知った。

・利尻を支えているのは観光業だけでなく、漁業もとても大きいから、高校でも漁業をPRできる活動をしたら良いと思いました。